英語でコミュニケーションしたいなら、学校で習う「英単語」を覚えれば十分

教科

 みなさん、こんにちは!ぺそです。今日は英語の「単語」がテーマです。

 受験勉強や学校の試験のために、必死に英単語を覚えた経験があると思います。今まさに覚えている人もいるでしょう。自分も東大の受験前に一生懸命単語カードを作って、必死に単語を覚えたのを昨日のことのように思い出します。

 そんな一生懸命覚えた単語が試験のためだけに使われるなんて、そんな悲しいことはありません

 そこで、今回は「英語でコミュニケーションする上で英単語を覚えることが一番重要である」というテーマで記事を書きたいと思いました。皆さんが学んでいる英単語が、いかにコミュニケーションの中心にあるか、是非知ってくださると嬉しいです。

スポンサーリンク

1000語覚えれば、英語の日常会話で頻出する単語の 85% をカバーできる

 「どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法」という TEDx Talks で、クリス・ロンズデールという方が、こんな興味深い図を提示していました。

どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法 | クリス・ロンズデール | TEDxLingnanUniversity を元に作成

 これは英語の日常生活において、どれくらいの単語を使っているかを表している図です。

 見て分かるとおり、1000単語あれば日常生活の 85% を、3000単語あれば日常生活の 98% を理解することができることを示しています。

 1000単語と聞くと大変そうですが、実はこのレベルは皆さん授業で十分学べる範囲内です。下記が日本の一般的な英語の授業で学ぶ単語数になります。

 小学校:600~700語
 中学校:1600~1800語
 高校:1800~2500語

 いかがですか?小学校に学ぶ単語をしっかり覚えているだけでも、日常生活のコミュニケーションに相当困らないことでしょう。

単語がある程度覚えられたら、あとは組み合わせて伝える

 1000~3000単語ぐらい覚えられたら、次は単語を組み合わせる練習です。

 これは自分もよく使っています。自分は小学校のときに海外にいたので、ヒアリングや発音は得意ですが、残念ながら知っている単語はアメリカに通う小学生と同じぐらいのレベルしかありません。

 最初に「アメリカの拠点で仕事してきて」と言われたときは、かなりビビっていたことを思い出します(笑)当然、ビジネス単語なんて知らなかったので、かなり不安があったからです。

 そんなときに助けになったのが、この単語を組み合わせて伝えるという作業です。

 例えば、下記のようなビジネスで使う単語を、当時の自分は知りませんでした。

  • 議事録・・・minutes
  • 供給過剰・・・glut
  • 内線番号・・・extension
  • 見積・・・quotation

 しかし、上記を次のような単語に分解し伝えることで、全て理解してもらえました。

  • 議事録・・・memo / write / meeting
  • 供給過剰・・・make / too much
  • 内線番号・・・phone number / inside office
  • 見積・・・cost of the service / not final / image

 実際には、こんな感じです。

自分:
(あー、昨日の会議の議事録見せてもらいたいな・・・議事録を英語でなんて言うか分からんけど、まぁ、これで通じるか)

自分:
「Hey! Can I see the memo of the meeting you wrote yesterday?
(よう!昨日のミーティングで書いたメモ見せてくれない?)」

相手:
「….Oh, minutes! Sure. Here you are.
(….あー、議事録ね。勿論、どうぞ)
 By the way, we don’t say memo. We say note.
(ちなみに、メモじゃなくてノートって言うよ)」

自分:
「Really? I didn’t know that. Thanks!
(あ、そうなん?知らんかった!ありがとう!)」

 それ以降は「議事録 = minutes」ということも覚えましたし、「メモをとる = take notes」なんだなというのも分かりました。

 このように単語を組み合わせれば表現できる範囲は莫大に広がります。なんて言ったって 1000 × 1000 で 100万通りですからね。更に、3つ、4つと組み合わせてもいいわけです。

 「果物」だけでは伝わりませんが、「果物・黄色・すっぱい」でレモンを伝えることができるわけです。

 ここで重要なのは、1通りの単語の組み合わせだけでなく、複数の組み合わせでトライすることです。

 例えば「ねこ」を説明したいとき、どんどん下記のような単語を組み合わせていけば、いつか分かってもらえるでしょう(cat は覚えている可能性が高いですが)

【ねこを色々な言葉で表現してみる】
・4本足の動物でかわいい(animal / four legs / cute)
・耳が三角形(ear / triangle)
・ペットとして人気で 10~15年ぐらい生きる(pet / popular / live 10~15 years)
・爪を砥いで、家を傷つける(nail / scratch / house / damage)

 このスキルは日本語でも、実は同様です。自分がある言葉の意味を知っていても、他の人が知らないときってありますよね。そのとき言葉を説明しようとするときに使っている力と同じなので、それを英語にも転用するだけです。

最後は間違えてもいいという「勇気」

 もしかしたら、一番大事なのがこれかもしれません。それは「勇気」です。特に慣れるまでは、先程の複数の簡単な単語を組み合わせて、いくつかの組み合わせで伝えるということには勇気が必要です。

「簡単な単語ばかりで、馬鹿にされないかな」
「勇気出して話してみたけど『何?』って顔された・・・諦めよう」

 こんな思いから、なかなか話せないかもしれません。けれど、逆の立場になってみるといかがでしょうか?

 海外から来られた方が困っていて、皆さんに片言の日本語で話しかけたときに「何いってんだこいつ?」みたいな感じで思うでしょうか?

 きっと必死になって理解してあげようと思う人のほうが多いと思います。

 海外の人も同様です。こちらがしっかりコミュニケーションしようとすれば問題ありません。「君に伝えたいことがあるんだ」というのを表わせば、向こうもその気持ちに答えようとしてくれます。

「英語を喋る」ことではなく、「コミュニケーションを取る」ことが目的

 芸能人でこれがすごい得意な人、思い浮かびませんか?そうです、出川哲朗さんですね。

 彼のコミュニケーション方法が有名になったのは「世界の果てまでイッテQ」という番組からです。その番組の中で、出川さんが海外ロケに行き、現地の人となんとかコミュニケーションをしてミッションをクリアするというコーナーがあります。

 当然出川さんは全然英語を喋れませんし、発音も完全にカタカナ英語で、文法だってめちゃくちゃです。

 でも、そんな中で見事にミッションをクリアしていくのです。

 例えば「国立航空宇宙博物館で宇宙食を食べる」というミッションがありましたが、その時彼は「宇宙」を英語でなんて言うか分からなかったのです。

 しかし、流石のコミュニケーションで、下記のようにしてミッションをクリアしました。

「E.T 知っている?(テーマソングを歌う)」
 → 「知ってるよ」
「あなた人間。私人間。E.Tは?」
 → 「エイリアン(宇宙人)」
「エイリアンどこ?」
 →「スペース(宇宙)」
「宇宙。食。知っている?」
 → 「あー、国立航空宇宙博物館行きたいの?」

 いやー、本当にお見事です。

 実は自分の会社でも似た人がいます。その方は関西の出身で、自分がシステムエンジニア時代に大変お世話になった方です。英語はお世辞にも喋れるとは言えないので、通常の業務で海外の方と関わるときは基本的に通訳を挟むか、文章上のやり取りをされていました。

 ところが、現地出張で呑むときなんか、もう現地の人とめちゃくちゃ仲良くなっているんですよ。アメリカ行ったときもベトナム行ったときもそうでしたね。

 とにかく物怖じしない。知っている単語でしゃべる。相手の目を見てコミュニケーションする。伝えることを諦めない。

 本当にグローバルコミュニケーションが得意な人というのは、色々な言語が喋れる人じゃなくて、こういう人のことを言うんだなとしみじみ感じました。

どんな言語でも使えるメソッド

 この方法の良い点ですが、それは「どんな言語でも使える」という点です。中国語でも、イタリア語でも、フランス語でも構いません。

 最初に日本語でも覚えやすい単語を 100個ぐらい覚えて、それがまず口に出るようにする。徐々に増やしていき、1000語到達した時点で、他の単語は会話の中で自然に覚えるにまかせて、後はその単語の組み合わせで勝負すればいいわけです。

 皆さんは、学生期間中に少なくとも英単語を数千語は覚えるわけですから、是非そういった視点で、英単語覚えてみてください!

タイトルとURLをコピーしました