勉強が無駄になる人と自分への投資になる人の決定的な違い

全般

 こんにちは、ぺそです!今日は勉強が将来への投資になる人とならない人の違いについて紹介します。

 私たちは学生の時から数えると、長い時間を勉強に費やしてきました。それなのに、社会に出たときに、役に立つ知識を持っていなかったり、そもそもの勉強の仕方がわからない人が多いのが現実です。

 一方、学んできたことや学びかたを生かして活躍している人がいるのも事実です。この両者の間の違いはどこにあるのでしょうか?

 この記事では、勉強が無駄になる人と投資になる人の違いについて、詳しく解説しようと思います。

ぺそ
ぺそ

せっかく長い間勉強しているのに、それが社会に出た瞬間全部無駄になるのはものすごく勿体無いよね。だからこそ、この記事を読んで、どうすれば将来への投資にできるのか学んでほしいな

スポンサーリンク

こんなに長期間勉強しているのに、学ぶことのプロは少ない

私達は学生のうちに1万時間勉強している

 まず、皆さんがどれだけの時間を授業に費やすかを見てみましょう。こちらが小学校1年〜高校3年までの総授業時間をまとめた表です。

総授業時間
小学1年生637.5
小学2年生682.5
小学3年生735
小学4年生761.25
小学5年生761.25
小学6年生761.25
中学1年生845.8
中学2年生845.8
中学3年生845.8
高校1年生719.4
高校2年生719.4
高校3年生719.4
文部科学省:
小学校学習指導要領(平成29年告示)p.14
中学校学習指導要領(平成29年告示) p.16
高等学校学習指導要領(平成30年告示)p.20
より作成

 上記を元に小学校1年生から高校3年生までの授業時間を合計すると、およそ9,034時間になります。

 この授業時間には、宿題をやる時間や受験勉強の時間は含まれていません。したがって、それらを含めると勉強時間は1万時間は超えることでしょう。 

 こうして計算してみると、勉強に非常に多い時間を使っていることがわかります。

「1万時間の法則」を考えると、全員が学ぶことのエキスパートなはず

 みなさんは「1万時間の法則」というのはご存知でしょうか?これは、ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、1万時間もの練習・努力・学習が必要とする法則です。

 1万時間の法則については、下記の書籍に詳しく載っているので、興味があれば是非ご覧ください。

⚠️ 注意

 1万時間あれば、絶対にスキルを取得できるわけではありません。1万時間は、エリートたちの平均であり、それ以上練習した人も、それ以下で極めた人もいます。実際にこの書籍で使われた研究の実施者であるアンダース・エリクソン教授は、「特定の分野で十分な時間の練習を積んだ人は誰でも自動的に専門家になれるというのは短絡的だ」として、筆者に訂正を求めています。

 もちろん、時間以外にも個々の才能や環境等、他にも重要な要素はあります。それでも皆さんが1万時間以上、勉学に励んでいることは事実です。であれば、活かし方に差はあっても、当然勉学に関するプロがもっといてもおかしくないはずです。

 それなのに、なぜ社会に出たときにその経験を活かせない人がいるのでしょうか。

社会人になると、自分で学ぶことを決めないといけない

 結論から言いましょう。それは、社会人になると、自分で自分の学ぶことを決めないといけないからです。

 例えば、営業であれば、名刺の渡し方だったり、自社商品の説明の仕方ぐらいは教わるでしょう。けれども、その先は自ら進んで学ぶ必要があります。

教わることが用意されていない事の一例
  • 相手によってどのように伝え方を変えれば、目の前の顧客に響くのか
  • 今売っている商品は、どういった点が評価されているから顧客に買われているのか
  • 他製品と競合したときに、どうやって差別化ポイントを提示すればいいのか

 上記を経験を通して身につけることもあるでしょう。それ自体は、大変素晴らしいことです。知識ばかりで全く行動しない人より、何倍もいいと思います。

 しかし、もし経験だけでなく知識もあったら、もっと効率的だと思いませんか?

 上記に挙げたような事柄は、経験だけでなく書籍でも学ぶことができます。一見難しそうな市場ニーズの分析であっても、経産省のレポートであったり、新聞のトピックを追ったり、個別の展示会に参加する等でインプットが可能です。

 そういった勉強をしていれば、経験したことがない場面に出くわしても行動の選択肢を持っているので必要以上に右往左往することはありませんし、実際に経験したときにも「あー、このことなのか」と一層理解が進みます。

与えられたことを学んでいるだけになっていないか

 このように、学生から社会人になると、自分で学ぶことを選び、その学んだことからどのようなリターンが得られるかを自分で判断しないといけません

 しかし、残念ながら、ほとんどの人はこれが上手くありません。それは今まで私達が、与えられたことを学ぶことに慣れすぎているからです。

 1万時間を勉学に費やしても、それは与えられことをやることのプロにはなっているかもしれませんが、自ら考えて学ぶことのプロにはなっていないのです。

なぜそれを学んでいるのか説明できますか?

 だからこそ、自分で考えないといけないような場合に、尻込みしてしまったり、あるいは間違えた思考や労力を費やして、失敗に終わったりする人が多いのです。

 これは非常にもったいないと思います。1万時間かけて学んだ成果が「与えられたことをやるプロ」だなんて、悲しすぎます

 もちろん、言われたことをきちんと果たせることも非常に重要で、それは基本となります。けれどもそれ以上の活躍をしたいなら、それを基礎にしつつ、自分で学び決断し行動できる必要があります

 市場評価が高い(給与が高い)職種ほど、その力が必要になるのは、スーパーのレジ打ちとエリアマネージャーの市場評価を比較すればわかると思います。

 彼らは、与えられた業務に必要な情報は自分から学び、行動しています。決して、誰かから手取り足取り教えられて学んでいる訳ではないのです。

[まとめ] 学びから得られるリターンを意識しよう

 いかがでしたでしょうか?

 みなさんの勉強が将来につながるためには、今学んでいることにどういった意義があるのかを意味付けして学ぶことが大切です。

 例えば、1番わかりやすいのは将来の年収の違いかもしれません。例えば、大卒と高卒では、平均生涯賃金(60 歳まで、退職金を含めない)が違うことが明らかになっています。

生涯賃金
高卒2億1770万円
大卒2億7210万円
両方の差5440万円
ユースフル労働統計 – 生涯賃金など生涯に関する指標 2020 より

 なんと、5440万円も異なるのです。毎年 100万円ぐらい違うと考えると、年一回海外旅行に自由に行けるぐらい違います。

 勿論もっと細かく大学別に見ることもできます。OpenWork による出身大学別年収ランキングでは東京大学と中央大学では、45歳時に年収に 324.9万円の差があることがわかります。

 ただし、大学受験のためだけの勉強になってしまうと、結局社会人になってから活かせない能力になってしまうので、注意が必要です。

 また、ここではわかり易い例として年収を見ましたが、勿論高い年収を得ることがリターンの全てではありません。1番大きなメリットは、自由な選択肢を持てることにあります。

 この点については、別の記事でも解説しているので、よかったらそちらをご覧ください。

 繰り返しますが、年収がすべての価値ではありません。また、人の価値観はそれぞれです。

 だからこそ、何かをやるときには、自分にどういったリターンがあるのかをしっかり考えて行動したほうが良いでしょう。

 この点は、リスクについても同様です。

 例えば、もし自分の中で学業に専念するより、他のことに専念するほうがリターンが大きく、リスクに備えられるなら、そっちを優先するのもいいと思います。

テニス選手
テニス選手

テニスで全国大会出場できたので、将来はプロになりたい。頑張ればプロになれる(リターン)し、もし駄目だった場合(リスク)もテニスコーチには就職できそうで、その年収であっても好きなテニスが生涯できる(リターン)なら悔いはない

 そうした考えを繰り返すことで、社会人になっても自分の人生に主導権を持って生きることができます。

 今やっている行動にはどんなリターンがあるのか。これを考えながら行動を選択していけば、その先にはきっと良い将来が待っているはずです。

全般
スポンサーリンク
「Why We Study」をフォロー
タイトルとURLをコピーしました