気持ちいいサウナを味わうために「密度」「温度境界層」「気化熱」の知識を使おう!

理科

 こんにちは、ぺそです!先日近くのスーパー銭湯に行き、サウナを楽しんできました!

 実は、自分はサウナが大好きで、出張に行ったときにはできるだけサウナがあるホテルを選んでいます。

 とはいえ、最初から好きだったわけではありません。むしろ苦手な方でした(笑)これをご覧になっている方の中にも、サウナが苦手な人もいるんじゃないかなと思います

 そこで、今回はそんな人達のために、理科の知識を最大限使ってサウナを楽しむための方法をお伝えしたいと思います!

ぺそ
ぺそ

自分も自分の嫁さんもサウナは最初は好きじゃなかったんだ。だけど、今回紹介するポイントを理解することで、サウナが好きになったから、みんなにも是非試してほしいな

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まずは、正しいサウナの入り方を確認

 そもそもサウナはどうやって入るものなのかを知るために、まずはサウナの一般的な入り方を見てみましょう(既にご存知の方は、こちらから飛ばせます)。

1. サウナに 6~12分入る

  まず体を洗って、自分を清潔にしてからサウナに入りましょう!このときに水分をしっかり取ることを忘れないでください。

 ほとんどのサウナには時計が置いてあるので、長いしすぎて気分が悪くならないように、しっかり目安を決めて入るようにしましょう。

 また髪が熱くなりすぎないように、濡れタオルを巻いて入るなどの対策もおすすめです。

まずは、何はともあれサウナ!

2. 水風呂に 2~5分入る

 しっかり体が温まったら、いよいよ水風呂です。

 このときも水風呂を清潔に保つために、サウナでかいた汗をかけ湯などで流してから入りましょう。また、入る時間の目安は2~5分とも言われていますが、1分ぐらいでもぜんぜん大丈夫だと思います。

 個人差があるので、自分の気持ちいい時間だけ入りましょう。

 とはいえ、体にとっては急激な温度差を体験することになるので、まずは手足からゆっくり入るなどして、徐々に体を冷水に慣らしていってくださいね。

松山出張のときに、必ず泊まるホテルの水風呂 – 出典:天然温泉 石手の湯 ドーミーイン松山

3. 外気浴で10分ぐらい休む

 最後は休憩です。急激な温度差を経験した体を休ませてあげましょう。

 このとき、露天風呂があるようなところでは外気浴できる場所があるので、そちらが個人的におすすめです。

 全身を外気に晒して日光を浴びる機会もなかなかないので、それだけでも開放感がありますよ。

外でのんびり一休み

 また、よくサウナで「ととのう」という言葉を聞くと思いますが、これはサウナ・水風呂で自律神経が優位な状態になったあとで、休憩をすることで副交感神経が優位になることも一因だと言われています。

 このとき、体だけでなく脳もリラックスできるので、サウナ好きが絶えないんですね。サウナの詳しいメカニズムや「ととのう」について知りたい方は、こちらの書籍がおすすめです。

 人によっては、この1~3を数セット繰り返し行います(自分はサウナ⇔水風呂を2セット行い、最後に外気浴で締めるのが気に入っています)。

サウナ試したけど、気持ちよく無かった・・・という人のために

 とはいえ「勧められてやってみたけど、サウナは暑いし、水風呂は寒すぎるし、外気浴は体が冷えるし、、、全然気持ちよくなかった!」という人もいると思います。

 そんな、皆さんにも少しでもサウナを楽しめるように、自分にあったサウナ体験ができるように理科の知識を拝借してみましょう!

ポイント① サウナでは最適な温度を「密度」で探す

 それでは、早速サウナを楽しむために、理科の知識を応用していきましょう。

 何度も入っているとサウナの温度にも慣れていきますが、最初入ったときは、その暑さに5分も居れなかった人もいると思います。そういうときは温度調整をし、できるだけ暑くないところを探すのが大事になります。

 もちろん熱源に近くないところを選ぶのも重要ですが、もう一つ使えるのが「密度」を使うことです。

 サウナは空気の温度が上がることで、あの暑さを作り出していますが、その空気は当然気体の性質を持っています。

 気体というのは、温度が高ければ膨張し、温度が下がれば収縮する性質があります。このとき気体の重さは変わらないので、必然的に温度が高いと密度が下がることになります。

 密度が下がるということは、気体が軽くなることと一緒です。気体であっても軽いものは上にいき、重いものは下にいくのは変わりません。

 したがって温度の高い空気は上にいくのです。

熱気球もこの原理を利用して、空に浮かんだり地面に着地したりしていますよね

 サウナでも同様の現象が起こります。階段型のサウナであれば、なんと30℃近く下の段と上の段では違うこともあります。

 温度計が一番上の段の高さにあって90℃を指していたとしても、一番下の段では60℃のときもあるということです。

段差によって、温度が全然違うことも

 この性質を利用すれば、自分に快適な温度を探すことが出来ます。「暑くて耐えられなかった!」という人は、熱源から遠くて、段差が低いところから始めてみましょう!

ポイント② 水風呂では「温度境界層」を活かす

 続いては水風呂です。これが一番苦手な方も多いんじゃないでしょうか。自分も最初はかなりきつかったです。わざわざ自分から水風呂に入って寒い思いをして、まるで拷問に感じました(笑)

 しかし、その後の外気浴の気持ちよさを味わうためにも、なんとか水風呂にも入りたいものです。

 そこで「温度境界層」を使いましょう!

 自分はこの現象の名称までは正直知りませんでしたが、ある時我慢して水風呂に入ったときに驚きました。体を動かさないでじっと我慢していると、ある程度の冷たさを感じなくなったのです!

 皆さんは、温度が高いところから低いところに移るのは知っていると思います。熱伝導と呼ばれる現象ですね。

 水風呂に入ると、水温のほうが体温より冷たいため、体温が水に奪われ寒くなるわけです。しかし、一定時間を経つとこの変化が緩やかになります。

 これはなぜかというと、水温に熱が奪われるということは、今度は水温が上昇するわけです。したがって、動かないでいると、少しだけ温度が上がった水が体の周りに層を作るので、体の放熱の効果を低下させるのです。これが温度境界層なのです。

画像はヒートシンクの周りに出来た温度境界層のイメージ(出典:「デクセリアルズ 株式会社 –「対流熱伝達」による放熱シミュレーションの基礎知識」

 一方、誰かが水風呂に出入りしたりすると、また寒くなります。これは、せっかく作られた温度境界層が、他人の水流によって一度壊れてしまうからなんですね。

 ちなみに、サウナではこの温度境界層を「温度の羽衣」と呼んだりするそうです。冷たさを和らげる衣服を着ているような感じを表したんでしょうね。サウナ用語は色々面白いですね(笑)

 なので、皆さん。水風呂に入ったら、とにかく10~20秒ほど動かずにじっと我慢してみてください!また水風呂の奥の方など、あんまり人が出入りしないような場所を取るのがおすすめです。

ポイント③ 外気浴では「気化熱」を避ける

 さぁ、いよいよ楽しみの外気浴です!

 季節が春〜夏であれば、そのまま寝っ転がって存分に楽しんでください!けれど、季節が秋〜冬の寒い時期だったら・・・。外気浴はちょっと無理かなって思いますよね。

 しかし、大丈夫です。外気浴を少しでも楽しみたいときは「気化熱」を避ければいいのです。

 気化熱というのは、液体の物質が気体になるときに周囲から吸収する熱のことを指します。

 この気化熱を利用したのが、ミストファンです。

 これは風と共に細かい水分を体に吹き付けることで、その水自体の冷たさと水が気化するときの熱を奪う仕組みを利用して、涼しさを与えていたんです。

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出典:楽天市場

 夏なら嬉しいですが、冬だとこれは困ります。体が濡れていると、表面の水滴が蒸発するときに体温の熱を使ってしまうのです。これが寒さの原因になります。

 なので、外気浴を楽しみたいときは、体をしっかり拭いてから楽しんでください。

 このとき、体を拭くために完全に乾いたバスタオルを用意する必要はありません。お風呂場に持ち込む手ぬぐいを絞って、目に見える水滴を取り除くだけでも全然違います。

手ぬぐいでも、しっかり絞れば大丈夫
ぺそ
ぺそ

とはいえ、真冬に行う長過ぎる外気浴は、気化熱だけではなく大気にも体温を奪われるから、くれぐれも程々にしてね。

【まとめ】 サウナが気持ちいい背景に、理科の知識あり

 というわけで、サウナを楽しむためのポイントを理科の知識を用いて見てみました。

サウナを楽しむポイント
  1. サウナでは自分に最適な温度を「密度」で探す
  2. 水風呂では「温度境界層」を活かす
  3. 外気浴では「気化熱」を避ける

 サウナは長く入ればいいとか、暑ければ暑いほどいいとかはありません。上記のポイントを抑えつつ、ぜひ自分にあった方法でサウナを楽しんでくださいね!

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