みなさん、こんにちは!ぺそです。当ブログでは「社会人になっても役に立つ」をベースに「学生時代の勉強」から学べることについて発信しています。
ただし、まだ社会人として働いていないと、実際に何の役に立つのかを考えるのは難しいと思います。
そこで、今回は「そもそもビジネスって何なんだろう?」という点について解説していこうと思います。
ビジネスの基本を知ることで、いま自分たちが学んでいることが将来どう役に立つのかを自分で考えられるようになるので、是非楽しみながら読んでください。
難しい内容は取り扱わず、できるだけシンプルに解説していくから、その点は安心してね
ビジネスの本質
では、まずはビジネスの定義について見ていきましょう。
実はビジネスという単語は、非常に広い意味を持っているので、一つに定義するのが難しい単語です。
しかし、あえてシンプルにまとめるなら、次のようになります。
これが基本になります。注目してほしいのは、「誰かの役に立つ」という要素はあっても、「利益を得ること」「お金を儲けること」などの要素は含まれていないんです。
けれども多くの人は、「ビジネスとはお金儲けをするため」という誤解を持っています。
なぜ、そのような誤解が生まれてしまうのでしょうか?主に二つの理由があると思います
なぜ「ビジネス = お金を儲けること」と思ってしまうのか
①「誰かの役に立つことを、社会に提供すること」自体にお金が必要だから
まず第一に、「誰かの役に立つことを、社会に提供すること」自体にお金が必要だからです。
例えば、みなさんが画期的な何かの製品を思いついたとしましょう。お客さんの課題を解決できる素敵な製品です。
では、その製品をお客さんのもとに届けるには、どうすればいいでしょうか?
まずは製品を生産する工場が必要ですね。それを売る営業の方の人件費も必要です。さらには、マーケティングをして製品を広めることも大事ですし、お客さんところに郵送する費用だったり、その後のアフターサポートをする人員も必要です。
このようのに、一つの製品を顧客の元に届けるためには色々なとこにお金が必要なのです。
ここで重要なのが、この行為を継続しようとすると、さらにお金がかかるということです。
より多くの顧客の課題を解決するためには、もっとたくさんの営業雇わなければいけませんし、工場も拡張しなきゃいけません。さらにテレビ CM で認知度を上げる必要もでてくるかもしれません。
つまり「誰かの役に立つことを、社会に提供する」という目的のためには、「お金」が継続的に必要になるのです。
したがって、お金はビジネス拡大のための必須の項目と言えるでしょう。
とはいえ、あくまでお金は手段に過ぎず、それ自体が目的ではありません。それでも、いつのまにか目的と手段が入れ替わってしまうことが起きてしまいます。
なぜ、目的と手段が入れ替わってしまうのでしょうか?
② 顧客よりも自分を優先してしまうから
それが第二の理由で、私達は「顧客よりも自分を優先してしまいがち」だからです。
私達は生きていくためにお金が必要な世の中を生きています。したがって、どんなに顧客のためと思って仕事をしていたとしても、日々のお給料は私達にとって大事なものです。
これは決して悪いことではなく、顧客にとっても適切な金銭を支払うことはサービスを受け続けるために必要なことでもあります。なぜでしょうか?
- 金銭不足
会社の社員に十分な給料が払われないと、その社員は生活できなくなる
- 社員離脱
社員は別の方法で生活のためのお金を稼ぐ必要が出てくるため、サービスの提供会社から離れる
- 提供者の減少
サービス提供する会社の社員が、どんどん少なくなり、サービスの継続が困難になる
- 提供終了
サービスの提供が終了し、それを望んでいた顧客もサービスを受けられなくなる
逆に十分な給与を得ていれば、働きへの満足感を得られますし、生活の安心もあるので、より他者のために行動しやすくもなるでしょう。
したがって、お金はそういう意味でも不可欠なものです。
ですが、このバランスは「顧客」ではなく「会社」の方に傾きやすい性質を持っています。
なぜなら、私達は会ったことも見たこともない他人よりも、自分を優先しやすいからです。つまり、そもそもの天秤が自分たちに傾きやすいようになっているのです。
たまに目にする汚職事件などは、まさにその天秤のバランスが崩れてしまった会社で見られることです。
大事なポイント
さて、今回はビジネスへの理解とよくある誤解について考えてみました。たった一つの単語ですが、ここから私達が学べる重要な点が2つあります。
① お金稼ぎは悪いことじゃない
日本は「お金持ち」に対してのイメージがあまり良くないことでも知られています。
「お金持ちはずる賢い」「お金持ちは性格が悪い」「お金持ちは不当に利益を上げている」などなど…。
しかし、ビジネスの本質から紐解くと、全く違う見方ができます。
ビジネスとは「誰かの役に立つことを、社会に提供すること」です。そしてその対価として金銭を受け取っています。
つまり、多くの金銭を得ているということは、それだけ多くの顧客の課題を解決している = 顧客に喜んでもらっているということです。
なぜこういう見方をしてほしいかというと、これから社会に羽ばたく皆さんに「お金持ち」になることへの抵抗を無くしてほしいからです。
カフェでゆったり仕事できたり、ちょっと豪華な食事を楽しんだり、友達と気兼ねなく遊びに行ったり。
ビジネスに限らず、お金はいろいろな選択肢を私達に与えてくれます。
だからこそ、皆さんにはビジネスの利益を追い求めることに言い訳や罪悪感を感じてほしくありませんし、ビジネスで利益を出すことへの間違った印象は、皆さんの人生において確実にマイナスになります。
② 目的と手段が入れ替わっていないか?
とはいえ、目的と手段はしっかり認識しておく必要があります。
いつのまにか、お金を稼ぐことが最優先になってしまうと、本来の目的を忘れてしまいます。これはビジネスに限らず至るところで見られる現象です。
もしみなさんが受験を控えているなら、是非今一度、自分がその大学に行きたい理由をチェックしてみてください。
「みなさんは、なぜ進学したいのでしょうか?」
このように質問するのは、その大学に行くこと自体が目的になっている生徒を、過去沢山見てきたからです。
もちろん、ひとつの区切りとしての大学入学を目標とすることには大賛成ですが、大学合格が最終目的になってしまい、その後については考えていない生徒が多いのが問題です。
大学に行くというのは手段の一つに過ぎません。やりたいことに対してそれを叶える手段は無数にあります。
にもかかわらず、手段が目的になってしまうと、その手段に固執してしまい、最終的に目指したい目標を見失ってしまうことに繋がります。
もちろん、将来のことはわかりませんし、確実な計画などは難しいでしょう。
しかし、その大学にいった後はどうしたいか、など漠然としていても構わないので、人生の中での目的を今一度確認したほうが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ここまでの内容をまとめると、下記のようになります。
ビジネスとは「誰かの役に立つことを、社会に提供すること」
- ビジネスにとって金銭は重要だが、それ自体を目的とするものではない
- 対価として金銭を得ることは決して間違いではなく、むしろどれだけ多くの顧客にどれだけ喜ばれたかが分かる一つの指標
この記事を通して、少しでもビジネスに対しての見方が変わったら幸いです。
次回は、「顧客が支払う対価はどう決まるのか」について見ていきたいと思います。ぜひ次の記事も楽しみにしてください!