【東大卒が解説】東大についてよくある誤解とそこから学べること

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 こんにちは、ぺそです!

 東大を卒業していると、学歴に関して色々な言葉をいただくことがあります。今回は自分が在学中や卒業後に周りから言われた言葉から、「あー、東大を勘違いしているな」と思うことをまとめてみました。

 今日はちょっと勉強系の話ではありませんが、これから大学受験をする人に正しいイメージを持ってもらえると嬉しいです。それでは早速見ていきましょう。

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よく言われた言葉たち

誤解①:「やっぱ、東大は違うな」

 最初はこれです。何か成果を出せたり、論理的思考を元に話したりすると、「さすが、東大生」「東大卒は、やっぱ違うな」というコメントをよくもらいます。

 ですが、私の素直な気持ちは、

 「すいません、皆さんが思うほどの差はありません」

です。いや、勿論東大にはすごい人たくさんいましたし、そういった人を否定するわけではありません。そして、ある程度の差があるとは確かに感じます。

 けれど、皆さんがイメージしているほどのギャップはありません。

 多くの人はこんなイメージを持っていると思います。

 東大は頭のいい人がほとんどで、他の大学に比べると突出しているような感じですかね。なにか明確な線があって、他の大学ではそれを超えるのは一部の人のようなイメージです。

ぺそ
ぺそ

なにを持って頭がいいと考えるかとか、他の大学をひとまとめにしてしまっているところとか色々突っ込みどころはあけど、あくまでイメージとしてみてね

 しかし、現実はそんなことないと思っていて、実際は下記が正しいんじゃないかなと思っています。

 どちらかというと正規分布的になっているのが実際のところです。

 端的に言うと、他の大学でも優秀な人はたくさん見てきましたし、東大でも駄目な人は駄目でした。

 社会に出ると、この思いは変わるどころか、より強くなりました。自分が尊敬する人を思い浮かべてみても、専門学校出身だったり有名大学を出ていない人も沢山います。

 勿論傾向として、東大を出ている人は話が早くて理解力も高い傾向にあるのは間違いないと思いますが、それは他大学との差を明確に感じるほど強いものではありません

 採用活動などでは、少しでも優秀な学生を採用するために、大学を重視するケースがまだあるのが現状だと思います。

 確かに東大生が優秀だという傾向はなきにしもあらずだと思うので、あながち間違いではありませんが、そこまで効果があるかというと正直疑問です。

誤解②:「東大なんだ!いいなぁ・・・」

 続いては、このコメントです。この裏側には「東大なら、将来安泰だね」「東大なら彼女に困らないだろ」「東大なら人生楽しそう!」という思いがあって、それが「いいなぁ」という言葉に表れているのだと思います。

 しかし、これに対する本心のコメントは、

 「東大で得した記憶が、ほぼないんですけど・・・」

です。もちろん高学歴を重視している彼女を作ったりとか、どこの大学を出ているか重視している学校を選んだりするときは、有効な武器だとは思います。

 ただ、学歴に注目している彼女よりは、自分を見てくれる彼女が個人的には好きですし、今の嫁さんも学歴で自分を選んでくれたわけではありません。

 また、学歴で足切りする企業よりは、自分が何がその会社でできるのかを真剣に考えてくれる企業に入りたかったですし、今の会社はそこを面接で真剣に考えてくれました。

 唯一得したなと思ったのは、家庭教師や塾講師をしているときです。

 自分はアニメやゲームも好きなので、よく生徒とアニメの話をしたり、ゲームを休憩時間に一緒にしたりしてました。本当に仲良くなった生徒がたくさんいますし、教えて始めてからもう 10年近く経つのに、いまでも一緒に呑みに行く生徒もいます。

 そんな生徒に、

生徒
生徒

「先生は、東大生なのにガリ勉とか勉強一択じゃなくて、めっちゃ話しやすい。本当に東大生?」

と言われたときは、得したなと思いました(笑)

 「東大生 = 勉強ばかりのガリ勉、親しみにくい秀才」みたいなイメージと自身のギャップが凄かったので、それがいい方向に働いたわけですね。

誤解③:「東大なのに、できないの?」

 最後はこの「なんで、東大を出ているのに、〇〇もできないの?」的なコメントです。「東大を出ている = 優秀 = 何でもできる」と思ってしまうのかもしれません。

 これに対するコメントは、

 「別に東大出たからといって万能ではありません(笑)」

 これは、東大に限らずよくありますよね。

  • 中国住んでいたのに、中国語は喋れないの?
  • テニスサークルにいたのに、真面目だね

 上記は、全部自分が言われた言葉です(笑)。勿論、向こうに傷つけるつもりはないので、全く自分も気にしていませんし、自分も意図せずやってしまっていることは多々あると思います。

 いわゆるステレオタイプと呼ばれるもので、「ある集団に属する人々に対して、特定の性格や資質をみんなが持っているように見えたり、信じたりする認知的な傾向」を指します。

 極論、全ての東大に対するイメージは、こういう所にあるのかもしれません。

 確かに偏差値的には「日本で一番の大学の中の一つ」かもしれませんが、だからといって「そこに通う学生が日本で一番の能力を持っている」わけではありませんからね。

大学では人の価値は決まらない

 ここまで色々な誤解を見てきましたが、皆さんにお伝えしたいのは実はひとつなんです。それは、


「大学で人の価値が決まるなんてことはありえない」


ということです。これはシンプルだけれども、意外と忘れがちです。

 偏差値の高い有名大学に行けなかったからという理由だけで落ち込む必要はありません。それよりもやりたいことや今後のためになるかどうかのほうがよっぽど重要です。

 これは、いつになっても同じです。だって考えてみてください。皆さんの価値はどの小学校でいくか決まっていると思いますか?そんなことはないはずです。それは大学であっても企業であっても同様です。

 どこに所属するかよりも、そこで何をするか。この点を是非知ってほしいなと思います。

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